好調ドルトムント指揮官もビックリ 平日開催のカップ戦で7万人の後押しに「驚異的」

7-1の大勝を後押しした大観衆

 ドルトムントは、28日に行われたDFBポカール2回戦のパーダーボルン戦で7-1と大勝した。8月のUEFAヨーロッパリーグのオッド戦(7-2)以来、今季2度目の7得点。そして、2009年5月16日のビーレフェルト戦(6-0)以来の6点差勝利となった。水曜日開催のゲームにも関わらず、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクに駆けつけた7万人以上の観客がこの圧勝劇を目の当たりにした。

 トーマス・トゥヘル監督もスタジアムを黄色く覆ったサポーターを「驚異的」と語り、勝利を見届けたサポーターを大絶賛している。

「水曜日に行われた試合で、スタジアムには7万人以降のファンが姿を見せた。驚異的なことだ。たくさんのゴールも決まり、みんな喜び、満足して家に帰っていっただろうね。私もハッピーだ」

 公式サイトによれば、今季のドルトムントはパーダーボルン戦が公式戦19試合目。通算61得点、1試合平均では3.2得点という驚くべき得点力を披露している。また、興味深いのは19試合の内、9試合で先制されているという点。それでも今季は、わずかに1敗しか喫しておらず、守備の不安を圧倒的な攻撃力でカバーしているという事実が浮き彫りになっている。

 パーダーボルン戦でも22本のシュート、63%のボール支配率、88%のパス成功率という数字を残した。2部リーグのチーム相手とはいえ、圧倒的な力の差を見せつけて充実ぶりを示した。4日のバイエルン戦では1-5と大敗を喫したが、その後は4戦4勝と立て直し、その間に16得点も奪っている。

 日本代表MF香川真司も鮮やかな左足のループシュートを決めるなど今季6点目を挙げた。早くも昨季の得点数に並ぶなど好調を維持している。リーグでは首位バイエルンには後れを取ったが、熱狂的なファンに支えられ、攻撃陣が躍動するトゥヘル・ドルトムントの勢いはそう簡単には止められそうにない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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