サンチェス放出希望のマンU、年俸38億“半額負担”を決断と英報道 高給に買い手つかず
国内ライバルクラブへの移籍は認めず、海外への放出を目論む
マンチェスター・ユナイテッドのチリ代表FWアレクシス・サンチェスはもはやクラブの“お荷物”扱いとなってしまったようだ。英メディアによれば、ユナイテッドは今夏にサンチェスを海外クラブへ移籍させることを希望しており、ボトルネックとなっている高額年俸の半分を負担することもいとわないという。
サンチェスは2018年1月、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンとのトレードという形でアーセナルからユナイテッドに移籍した。しかし、かつての輝きは失われつつあり、今季はプレミアリーグ開幕戦のレスター戦(2-1)以降先発フル出場がないなど、期待に背くパフォーマンスに終止している。
ピッチ上でのプレーだけでなく、クラブ1位の高額サラリーを受け取っていることも、サンチェスへの批判を強める要因だ。ボーナスも含めれば、年俸は2600万ポンド(約38億円)と伝えられている。他クラブへ移籍させるにしても、この高額な金額がボトルネックとなってしまう。
そうしたなか、英紙「デイリー・メール」はユナイテッドがサンチェス放出に踏み切るために、思い切った決断をしたというのだ。
「マンチェスター・ユナイテッドはアレクシス・サンチェスを追い出し、賃金総額に余裕をもたせるために、1300万ポンド(約19億円)を支払うだろう」
記事ではこのように報じられている。つまり、サンチェスは今のままでは買い手がつきにくいため、年俸の半分を負担する条件で他クラブに移籍させようとしているというのだ。このまま高額年俸を払い続けるくらいであれば、やや強引な策でも50%の経費削減の道を選ぶという。
ただし、ユナイテッドもプレミアリーグのトップ6に入るライバルにサンチェスを渡す気はさらさらなく、あくまで海外クラブへの放出を望んでいるという。
元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムやポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドなど歴代のスターが背負った「背番号7」を引き継いだサンチェスだったが、“失格の烙印”を押されたままマンチェスターの街を去ることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)