充実の香川、ドルトムントの流動自在な攻撃力に自信 「僕たちについていけない」

誰が出ても変わらぬ連動性

 この日は“ファンタスティック4”と呼ばれる強力無比な前線の一角、アルメニア代表ムヒタリアンは太ももの張りで欠場を余儀なくされた。代役にカストロが入ったが、それでもドルトムントはスムーズな流動性を誇った。そして今季リーグ最下位に低迷するアウクスブルクを圧倒した。

 トゥヘル監督はミッドウィークのUEFAヨーロッパリーグ1次リーグ敵地ガバラ(アゼルバイジャン)戦からメンバー構成を一気に変えた。ボランチには若き実力者バイグルの代わりに、ベンダーを入れ、カストロも躍動した。

「マニー(ベンダー)にはマニーの良さがあるし、展開もできていた。ゴンゾ(カストロ)も技術がある選手なので、やはり違った良さを出してくる。そういう替わって入った選手も結果を残しているし、良いことだと思う」

 そして、香川自身も4ゴールに絡む大活躍を見せた。往復10時間以上のアゼルバイジャンへの強行軍から中2日。この日の無双状態に、ドイツ紙も最高評価を与えるなど、大絶賛している。

「すごく良い連係が取れてると思うし、結果につながったのは今後にとって何よりも大きなことなのかなと」

 謙虚に言葉をつないだ香川はドイツの地で完全復活をアピールするような充実ぶりを見せている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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