バルサ、ユーベ、バイエルン…各国の“絶対王者”はなぜ生まれる? 海外紙が要因を考察

主要国で例外はプレミアリーグのみ 常勝クラブに共通する“強さの秘訣”

 今季の優勝を決めたバルセロナは、ここ11シーズンで8回もリーガ・エスパニョーラを制覇している。「マルカ」紙は、彼らは常にマドリード勢と競い合い、何とか彼らを撃退することで有利になっていくと主張している。さらに最大の要因として、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの存在を挙げている。「彼の安定したクオリティ、ゴール、プレー…。彼を止める術はない」と、バルサのエースを絶賛し、優勝には常にメッシの活躍があることを伝えた。

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 29回目のブンデスリーガ制覇に迫っているバイエルンは、ここ14シーズンで10回の優勝を誇るドイツの絶対王者だ。同紙の考察によれば、その要因は「国内の他チームとはかけ離れた潤沢な資金」だという。一時はドルトムントがその地位に迫ったが、バイエルンはドルトムントの主力選手とサインして自らのチームをより強靭なものした。そうやって国内のライバルを蹴落としているということだ。

 35回目の優勝を飾ったユベントスは、今季の優勝で5大リーグ初となる8連覇を達成した。同紙は国内で盤石の強さを見せるチームに対して、「何が危機であるかさえ分からない」と評している。ライバルとなるべきACミランとインテル・ミラノは低迷を続け、ナポリやローマは“貴婦人”を倒すには十分と成り得なかった。また、バイエルンと同様に脅威となり得るチームから、そのタレントを引き抜いていったことも理由として挙げている。

 今季で8回目のリーグ制覇を成し遂げたPSGは、ここ7シーズンで6回の優勝を勝ち取ってきた。同紙は「パリジャンのカタール人後援者がクラブを完全に変革させた」と、ヨーロッパ屈指の資金を得たことで常勝軍団へと変わったと伝えている。以前には元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(現ロサンゼルスギャラクシー)の加入を成功させている。現在はフランス代表FWキリアン・ムバッペやブラジル代表FWネイマールなどワールドクラスを獲得。それだけの資金を投入し、ヨーロッパ制覇を目論んでいる。

 そして同紙は、最後に「別次元」と言えるプレミアリーグに関しても考察。他のリーグとは違って「明確な支配者がいない」と報じている。財政的な支援を得てマンチェスター・シティがその地位に登りつめるかと思われたこともあったが、その支配は完璧なものではなく、今季はリバプールに優勝を奪われるかもしれない。過去15シーズンを見ても、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、レスターと5チームに優勝経験ある。これは他のリーグでは見られないことで、いかに競争力が高いリーグかが分かる。

 いずれにしても共通して言えそうなことは、潤沢な資金が強さの秘訣となっているということだろう。どの“絶対王者”も同等の強化費を費やせるクラブは国内に存在せず、それによってライバルだったクラブに差をつけていっている。近年の他クラブの様子を考慮すると、彼らのリーグ支配は当分の間続くことになるだろう。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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