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英2部で生まれた前代未聞の“フェアプレー” 乱闘騒ぎの末にリーズ指揮官が驚きの行動
“アンフェア”な形で先制も… リーズのビエルサ監督はゴール献上を指示
“奇人”として知られるマルセロ・ビエルサ監督の“フェアプレー”によって、チャンピオンシップ(英2部)のリーズ・ユナイテッドはプレミアリーグへの自動昇格権を逃す結果となった。選手の負傷時にプレーを中断しなかったことをきっかけに、試合はカオティックな展開となっている。
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チャンピオンシップの第45節で、リーグ3位のリーズは5位アストン・ビラと対戦。0-0で迎えた後半27分、ピッチ中央付近でアストン・ビラのコートジボワール代表MFジョナタン・コジアが接触プレーでピッチに倒れ込んだため、アストン・ビラの選手は一度ボールを外に出すように要求した。しかし、リーズの選手はプレーを止めることなく攻撃を展開。足を止めた相手の隙を突いて一気にゴール前まで運ぶと、MFマテウシュ・クリヒがシュートをゴールネットに突き刺した。
これにアストン・ビラ側は怒りを露わにし、すぐさま両軍入り乱れる乱闘騒ぎとなった。この騒動の最中、相手選手に暴力行為を行ったアストン・ビラMFアンワル・エル・ガジがレッドカードで退場となるなど、事態は悪化していく。
しかし、リーズを率いるビエルサ監督はアンフェアな形で得た先制ゴールに納得していない様子で、選手たちにアストン・ビラにも得点させるよう指示。キックオフで試合が再開されると、指示通りにリーズの選手はほとんど動かず、MFアルベルト・アドマーに楽々ゴールを決めさせた。
これで“おあいこ”となり、その後は通常通りに試合が進んだ。それ以上スコアは動かず、引き分けに終わったのだが、勝ち点3を得ることができなかったリーズは、残り1試合で2位シェフィールド・ユナイテッドとの勝ち点差が5に広がり、2位以内に与えられるプレミアリーグへの自動昇格の可能性が消滅。昇格は3位から6位のクラブで行われるプレーオフの結果次第となった。
英紙「デイリー・メール」は「リーズがアストン・ビラ戦で物議を醸す先制点を決め、乱闘騒ぎのカオス…ビエルサは自分のチームに同点弾を決めさせるよう指示した」と一連の出来事について報じている。プレミアリーグ昇格の懸かった一戦で、前代未聞の珍事が起きていた。