L・ダミアンが執念の同点弾! 川崎が蔚山に苦戦も2-2ドロー、ACL16強へ望みつなぐ

川崎が蔚山に苦戦も2-2ドロー、ACL16強へ望みつなぐ【写真:Getty Images】
川崎が蔚山に苦戦も2-2ドロー、ACL16強へ望みつなぐ【写真:Getty Images】

小林の今季初ゴールで先制も逆転許す苦しい展開… 途中出場の助っ人が意地のゴール

 Jリーグ2連覇中の王者である川崎フロンターレが、“日韓対決”で意地の引き分けに持ち込んだ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4節でホームに蔚山現代(韓国)を迎えた川崎は、先制に成功したものの逆転を許したが、残り10分を切っての同点ゴールで2-2の引き分けに持ち込んだ。

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 この試合をホームで迎えた川崎だったが、両者のユニフォームはファースト、セカンドともに色が似通っているという事情があり、協議の末にセカンドユニフォームを着用すると試合前に川崎が発表した。その白のユニフォームを身にまとった川崎は、DF谷口彰悟やMF中村憲剛が復帰。左サイドアタッカーにはMF齋藤学が起用された。

 川崎は早い時間帯に悩める主将が試合の均衡を破る。前半8分、MF大島僚太からのパスをペナルティーエリア内の右サイドで受けたFW小林悠は、右足を鋭く振り抜くとボールはファーポストを直撃してゴール内へ。今季の公式戦で初ゴールとなった小林の一撃で、川崎が1-0と先制に成功した。

 しかし川崎は同17分、左コーナーキックのピンチを迎えると中央の混戦をすり抜けたボールはファーサイドのMFパク・ヨンウの足もとへ流れ、そのまま押し込まれて10分と経たずにリードを手放してしまった。

 試合は全体的に川崎がボールを保持しながら、蔚山はボールを奪ったところからスピード感のあるカウンターや高さのあるセットプレーでゴールを狙うという展開で進んだ。そうしたなかで川崎は同31分、FWジュニオール・ネグランを4人で囲みながら強引に突破されて、GKチョン・ソンリョンとの1対1を決められて失点。ペナルティーエリア内にも進出する場面を作った川崎だったが、痛恨の失点で1-2のビハインドを背負って前半を終えた。

 後半から川崎はFW知念慶を投入し、小林との2トップで前線に厚みを増した。知念も積極的にミドルシュートを放って蔚山ゴールを脅かす。川崎ペースで試合が進むなかで、齋藤が左サイドからドリブルでカットインしたところ、ペナルティーエリア内でユニフォームを引っ張られて倒されるもノーファウルという判定もあり、なかなか同点ゴールを奪えずに時間が進んでいった。

 同28分には左コーナーキックのこぼれ球から同点ゴールかとも思われたが、谷口がオフサイドポジションからボールに関わったことでゴールは認められず。残り10分を前にFWレアンドロ・ダミアンも投入した。すると同37分、小林のミドルシュートのこぼれ球にL・ダミアンが飛び込み、押し込んで同点ゴール。今季加入のブラジル人ストライカーによるACL初ゴールで、川崎はなんとか2-2の引き分けに持ち込んだ。

 蔚山とのホーム&アウェーで1分1敗の川崎は、これで4試合を終えて1勝1分2敗の勝ち点4で、蔚山は勝ち点8に伸ばした。決勝トーナメント進出の2位以内確保へ、川崎は可能性をつないだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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