岡崎慎司の一撃を彷彿? 清水の日本代表FW、“不可能角度弾”がJ週間ベストゴール選出
高速カウンターから針の穴を通すようなシュート…北川の決勝ゴールが先輩・岡崎に類似
清水エスパルスの日本代表FW北川航也は、20日のJ1リーグ第8節セレッソ大阪戦(1-0)で殊勲の決勝ゴールを挙げた。高速カウンターからの高難度の一撃は海外メディアも「不可能な角度からゴール」と絶賛していたが、Jリーグ公式ツイッター選出の「週間トップ10ゴール」で堂々の1位に輝いている。
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清水はC大阪戦の後半37分、GK六反勇治が相手のクロスをキャッチした直後にカウンターを発動。右サイドにフィードを送り、全力で駆け上がったDFエウシーニョはC大阪GKキム・ジンヒョンが大きく飛び出したのを見るとシュートを放った。これは枠から外れてファーサイド方向に流れるも、そこに走りこんだのが北川だった。
ハーフウェーラインを越えた場所から一気にスピードアップした北川は、今にもゴールラインを割りそうになったボールに反応。C大阪MF松田陸も並走し、体を投げ出すスライディングタックルでコースを消されたが、長い距離を走った北川が角度のない位置から左足でシュートを放つ。ボール1個分程度のスペースにボールを通し、右ポストを直撃してゴールに吸い込まれた。
針の穴を通すような一撃に本拠地のIAIスタジアム日本平は大歓声に包まれ、衛星放送「ユーロスポーツ」が「キタガワが不可能な角度からゴール」と見出しを打ち、「GKが際どい飛び出しを見せたなか、清水のコウヤ・キタガワがほぼ不可能とも言える角度からゴールを決めてC大阪を撃破した」と報じていた。
Jリーグ公式ツイッターは、19~21日に行われたJリーグの試合の中から「週間トップ10ゴール」を選出。川崎フロンターレMF阿部浩之の“空中連係”でのボレー弾や北海道コンサドーレ札幌DF福森晃斗の25メートル直接カーブFK弾などが上位に入るなか、北川の“不可能角度弾”が1位に輝いた。
このゴールは、元日本代表FW岡崎慎司(レスター)が清水時代の2008年11月の天皇杯4回戦・ジェフユナイテッド千葉戦(1-0)で決めた決勝弾に、シュートの角度や右ポストに当たって入った点、背番号(23番)も含めて共通点が多く、ネット上で話題を呼んでいたが、新たな“勲章”が加わった。