ブレーメン大迫は「怖い存在」 待望の戦列復帰に独メディア期待「大きな希望」

ブレーメンFW大迫【写真:Getty Images】
ブレーメンFW大迫【写真:Getty Images】

ボルシアMG戦、途中出場の大迫が同点弾演出 バウマンSDは次節以降の先発出場示唆

 日本代表FW大迫勇也が所属するブレーメンは現地時間7日、リーグ第28節でボルシアMGと対戦し、1-1で引き分けた。負傷離脱していた大迫は後半7分から途中出場し、復帰戦で絶妙なパスから同点ゴールをアシスト。地元メディアは「復帰は大きな希望」とラストスパートの“切り札”として期待を寄せている。

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 1月のアジアカップで日本代表として戦った大迫は準優勝に貢献するも、クラブに戻ってからは負傷離脱が続き、ボルシアMG戦でついに復帰。試合は後半4分に先制点を献上したなか、ベンチスタートとなった大迫が同7分にドイツ人FWヨハネス・エッゲシュタインと代わって投入された。

 ブレーメンが1点を追う後半34分、左サイドからクロスを供給。右サイドでこぼれ球を拾った大迫は、中央の状況を的確に見極めて右足クロスを送った。タイミング良く走り込んだオランダ代表MFダフィ・クラーセンが頭で合わせ、貴重な同点ゴール。試合はそのまま1-1で終了し、ブレーメンは今年に入ってからリーグ戦11試合無敗(5勝6分)を継続している。

 ドイツ地元紙「kreiszeitung」が運営するブレーメン専門サイト「Die DeichStube」は、「日本人の復帰は大きな希望」と見出しを打ち、「大迫は我々のサプライズ」と記事を展開している。

「大迫は怖い存在だった。ブレーメン全員が、大迫の復帰がどれほど素晴らしいことか知っている。大迫の存在はブレーメンにとって、ラストスパートするうえで非常に重要だ」

 ブレーメンは第28節を終えて、勝ち点43でリーグ8位。UEFAチャンピオンズリーグ出場権が与えられる4位フランクフルトとは勝ち点9差、UEFAヨーロッパリーグ出場権が与えられる6位ヴォルフスブルクとは勝ち点2差につけており、欧州の舞台も手の届く位置にいる。大迫は終盤戦でさらに勢いを加速させるための“切り札”として評価された。

 記事では、フランク・バウマンSD(スポーツディレクター)が「大迫はボックス内で完璧に動くトッププレーヤー。(フロリアン・)コーフェルトは40分以上フィットさせなければならない。(大迫は)60分はプレーさせたいし、スターティングイレブンの候補だ」と、次節以降はスタメン起用も視野に入れていることを匂わすコメントを紹介している。

 大迫の復活はブレーメンにとってはもちろん、日本代表にとっても朗報と言えるだろう。

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