「病院送りにするぞ!」 マケレレがピッチ上でロナウジーニョを“脅迫”した秘話を告白
チェルシー時代の同僚DFギャラスにインタビューを受ける
レアル・マドリードやチェルシーで活躍した“守備職人”、元フランス代表MFクロード・マケレレ氏(現オイペン監督)は、現役時代に元ブラジル代表MFロナウジーニョ氏と対峙した際に、「病院送りにする」と脅迫紛いの言葉をかけていたという。フランスのスポーツ専門局「RMCスポーツ」の番組で、チェルシー時代の同僚ウィリアム・ギャラス氏のインタビューに応じたマケレレ氏が、現役時代の秘話を明かしている。
マケレレ監督は、現役時代に世界屈指の守備的MFとして高い評価を受けていた。そのあまりにも広い守備範囲と高いボール奪取力から、「マケレレロール」という言葉も生まれるほどだった。チェルシー時代にはUEFAチャンピオンズリーグでバルセロナと頻繁に対戦し、2005年から07年の間に決勝トーナメントで計6度も激突している。そのすべての試合でマケレレ氏は、当時バルサのエースだったロナウジーニョ氏と何度もマッチアップしたが、マケレレ氏は、ロナウジーニョ氏が披露するトリックのような足技を使ったプレーに対して、相手を愚弄するものであり、怒りを覚えていたという。
マケレレ監督はギャラス氏によるインタビューに応じ、試合中にロナウジーニョ氏に向かって強烈なメッセージを伝えていたことを明かした。
「もし僕のことをドリブルでかわすのなら、正攻法で挑んできたほうが良い。もし君がプレイステーションみたいなトリックを仕掛けてきたら、僕はキミを病院送りにするよ! そう伝えたら、彼は何をしたと思う? 僕にボールを渡して、謝ったんだよ」
ロナウジーニョ氏といえば、圧倒的なボールコントロールを武器にするファンタジスタで、代名詞のエラシコやノールックパスなどを使い、相手を翻弄するプレーを連発していた。ブラジル代表FWネイマール(パリ・サンジェルマン)がヒールリフトなどのトリックで相手選手から批判を受けることもあるように、マケレレ氏も同氏のプレーにフラストレーションを溜めていたようだ。