浦和が今季初の4バック導入へ DF4枚の相手に苦戦、首位FC東京戦を前に対策か
25日の非公開の練習試合で採用か 今季4バックの相手に苦戦
浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督が、30日にホームで行われるFC東京戦で4バック導入に踏み切ることが濃厚になった。試合2日前となる28日のトレーニングではセットプレーの確認も行われたが、そのメンバー構成もそれを後押ししている。
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浦和は17日のJ1リーグ第4節セレッソ大阪戦を終えると代表活動期間に入ったため3日間のオフを取り、その後にトレーニングを再開。そして25日には順天堂大学と非公開のトレーニングマッチを行ったが、翌26日のトレーニングから4バックでの布陣がテストされており、選手数人の言葉からは順天堂大とのゲームも4バックで臨んでいたことがうかがわれた。
A代表には選出選手がいなかった浦和だが、DF橋岡大樹がU-22日本代表、DF荻原拓也がU-20日本代表の海外遠征に参加していた。その間はトレーニングに参加していないこともあり、右サイドバックはDF森脇良太の起用が濃厚で、DF槙野智章とDFマウリシオのセンターバックコンビに、左サイドバックはDF宇賀神友弥が務めることになりそうだ。
浦和は2月16日の富士ゼロックス・スーパーカップで川崎フロンターレと対戦したのが今季の公式戦初戦で、これまで7試合を消化して3勝2分2敗の成績となっている。そのうち5試合は相手が3バックを採用していたが、川崎とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で対戦した北京国安(中国)は4バックを採用。その2試合では1分1敗という結果もさることながら、内容的にもかなりの時間帯で相手にボールを保持される苦しいゲームだった。
浦和が試合開始時点から4バックでプレーすれば、昨年6月のルヴァン杯ラウンド16のヴァンフォーレ甲府戦以来になる。しかし、2012年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任してから7シーズンにわたって3バックを基本システムとしているだけに、不安要素は少なくない。一方で、現在リーグ戦で首位に立つFC東京戦で新システムが機能すれば、今後の戦いに向けて強力なオプションが生まれることになる。
浦和はFC東京戦の後も、しばらく4バックの対戦相手が続く。シーズン開始前に4バック導入を「可能性はある。チームを変えるのではなく、増やすと考えたい」と話していたオリヴェイラ監督による“オズの魔法”は、FC東京戦でどのような姿を見せるだろうか。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)