ミラン指揮官、本田の監督批判発言を不問に

「本田と明確にしなければならないことは何もない」

 ACミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督が、クラブや監督批判を行った日本代表MF本田圭佑と直接会談を行わないことを明らかにし、監督批判に関しては不問とする方針を明らかにした。17日のトリノ戦に向けた記者会見で明らかにしたもの。

 本田は4日のナポリ戦で2試合連続となる出番なしに終わった後、クラブや監督批判を行った。ミハイロビッチ監督は直接会談で真意を問う方針を口にしていたが、方策は変わった様子だ。

 日本代表の中東遠征からチームに合流した背番号「10」について、「本田と話をしたのか?」と質問された指揮官は「本田と明確にしなければならないことは何もない。私は本田とは技術的なことや、戦術的なことは明確にできるが、他のことは組織の問題。クラブが本田と明確にしたければ話すことで、私ではない」と語った。

「何で出れなくなったか分からない」と出場機会の欠如に苛立ちをぶちまけた本田は、「選手に責任があると語っているという時点でナンセンス」と指揮官に対する批判を公言していた。

「サムライのメンタル面は大丈夫か?」と質問された指揮官は「サムライ?…いつ帰ってきたっけ…木曜日? 水曜日に戻ってきた。フィジカルは、好調であって欲しい。メンタルは好調であることを願うばかりだ」と語った。

 本田について地元紙ではトリノ戦で3試合連続でベンチスタートと予想されている。指揮官はトリノ戦で敗れれば解任とも地元メディアで報じられているだけに、本田の批判についてはクラブ首脳陣に対応を任せ、とりあえず不問とする方針のようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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