ベンゲル監督が来季限りでのアーセナル退任を示唆 20年超の長期政権に終止符か!?

「契約最終日までクラブのために」

 今季就任20年目を迎えたアーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、来季限りで世界屈指の長期政権に終止符を打つ可能性が高まっている。英地元紙「デイリー・ミラー」が「アーセン・ベンゲルがあとわずか2年でアーセナル退任を示唆。次期監督に遺産を継承させたい」と特集している報じた。

 1996年からガナーズの指揮を執る指揮官はクラブの2015年の株主総会に出席。現在の契約満了となる2017年6月の退任を示唆したという。

「このクラブに大きな成功を再びもたらすために自分の契約最終日まで間違いなくこのクラブに従事する。退任する際にはこれまでないほどクラブを最高の状態にしてから去りたい。私の後任がクラブ状況をさらに進化させることができるような状態で、退任することが個人的にはとても重要なことになる」

 フランス人の名将は2014年5月に3年契約を結び直した。現状の契約では来季終了時に契約満了となる。攻撃サッカーの実現、人材発掘、育成のみならず、本拠地エミレーツ・スタジアムの建設を軸としたクラブの収益増加に至るまでアーセナルに多大な貢献を果たしてきた。だが、今季は移籍市場でチェコ代表GKペトル・チェフ以外の大物補強がなく、UEFAチャンピオンズリーグで格下相手に連敗スタートを喫して批判を受けていた。一方で、リーグ戦では首位マンチェスター・シティに勝ち点差2の2位と好位置に付けている。

 かつての宿敵、マンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン元監督は27年間指揮を執ったが、アーセナルでのベンゲル政権は21年間で幕を閉じることになるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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