敏腕SDが古巣セビージャに復帰 アーセナル行きを断り母国に帰還した理由とは?
セルヒオ・ラモスやラキティッチを世に送り出したモンチSD 「プロジェクトに最も納得できた」
敏腕として知られる“モンチ”ことラモン・ロドリゲス・ベルデホ氏は、2017年にローマのスポーツディレクター(SD)に就任したが、17日に古巣であるセビージャのSD職に復帰することが発表された。19日には就任記者会見が行われ、アーセナルからのオファーを断った理由を明かしたと、英衛星放送「スカイ・スポーツ」が会見の内容を交えて報じている。
モンチSDは現役時代にセビージャ一筋でGKとしてプレーしたことで知られ、2000年にクラブのディレクター職に就任した。育成と選手補強を担当し、今やレアル・マドリードのキャプテンとなったスペイン代表DFセルヒオ・ラモスを筆頭に、元スペイン代表FWホセ・アントニオ・レジェスやマンチェスター・シティから戻ってきた元スペイン代表MFヘスス・ナバスなどを高額で売却した実績を持つ。
また獲得に関しては、パリ・サンジェルマンのブラジル代表DFダニエウ・アウベス、バルセロナのクロアチア代表MFイバン・ラキティッチ、ビジャレアルのコロンビア代表FWカルロス・バッカの移籍に関与。いずれも育成に成功し、獲得時の倍額以上での売却に成功している。
モンチSDのローマ退団が決まったことで、当代きっての敏腕SDを巡って争奪戦が勃発したという。ドルトムント時代に日本代表MF香川真司らをスカウトしたスヴェン・ミスリンタット氏が退団し、後任を探していたアーセナルもモンチ氏の獲得レースに参戦。一時は入団が決定的とまで報じられていた。
しかし、モンチ氏は古巣セビージャへの復帰を選択。アーセナルからの関心に感謝の意を示しながらも、最後はセビージャのプロジェクトのほうが魅力的だったと経緯を説明している。
「私に興味を持ってくれたアーセナルには感謝している。私に最も興味を示してくれたクラブだったが、私の元に届いたオファーのすべてを見極め、最終的に最も納得できたものを選ぶことにした。いくつかのオプションがあり、その中にはとても豪華で重要なものもあった。しかし、私はセビージャを選んだ。なぜなら、プロジェクトに最も納得できたからだ」
敏腕SDのモンチ氏が明かしたセビージャの魅力的なプロジェクトとは――。気になる内容は、いずれモンチSDが発揮する数々の手腕で明かされていくことになるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)