ジダン復帰でチェルシーに逆風 アザールのレアル移籍は不可避、移籍金145億円要求か
ジダンのレアル監督復帰により、チェルシーは引き留める手立てを喪失
チェルシーはベルギー代表MFエデン・アザールを今夏の移籍市場で失う可能性が高まっているようだ。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」の情報元によると、かねてから噂されるレアル・マドリード移籍を止める手段がないという。
アザールのレアル移籍が決定的になったのは11日のことだ。レアルは同日、サンティアゴ・ソラーリ監督の解任と、ジネディーヌ・ジダン監督の復帰を発表。チェルシーもアザールが子供の頃から憧れていた元フランス代表MFを監督として招聘し、ナンバー10流出を阻止する材料にしようとしていたが、その公算が崩れてしまった。
チェルシーはアザールに対し、クラブ史上最高額となる給与を提示して契約延長オファーを送っているものの、20年6月で満了を迎える現行契約は更新されていない。レアルへの憧憬を隠さないアザールにとって、ジダン監督復帰は移籍を後押しする材料でしかなく、記事では今後は移籍金の額だけが焦点となりそうだと伝えている。
チェルシーは最低でも1億ポンド(約145億円)を要求するとされているが、FIFAから今後2度の移籍市場での補強禁止処分を言い渡されているため、アザール退団時に代役を見つけるのは難しいかもしれない。アザールを残す選択肢もあるが、その場合は20年に契約が満了する際には、移籍金ゼロでエースを手放す危険性もはらんでいる。