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リバプールの監督に就任したクロップ氏へ 古巣ドルトムントの粋な惜別ツイートが話題
ビートルズの名作ジャケットで勇躍する英雄
世界屈指の名将ユルゲン・クロップ氏のリバプール監督就任が正式発表される中、日本代表MF香川真司の所属する古巣ドルトムントの、何とも粋な計らいが大きな話題を呼んでいる。
クロップ監督は1892年創立のリバプールにとって、123年の歴史で21人目、英国人以外では3人目の監督となったが、2008年から15年まで指揮を執った古巣は英雄の新たな門出を祝うメッセージを、クラブの公式ツイッターで紹介している。
リバプールが生んだ伝説のスーパーグループ「ビートルズ」の名曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の歌い出しを引用しながら、「僕たちはニュースで聞いたんだ、オーボーイ! ザ・コップ(リバプールの愛称)での成功を祈ります、ユルゲン・クロップ! リバプールFCとクロップリバプールに幸あれ!」とメッセージ。これまたビートルズの名作のジャケットで有名なアビーロードで、トレードマークのガッツポーズを決める名将の合成写真も掲載している。
クロップ監督とリバプールの栄光を祈るドルトムントの粋な計らいは大きな共感を呼んでいる。欧州時間で深夜のメッセージだったが、3万人以上が早朝までにリツイート。ファンは「いつもありがとう」と指揮官のプレミアでの成功を祈るメッセージから、「なんて品格の高いクラブなんだ」というドルトムントの今回の激励を高く評価する声も届いている。
2010-11シーズンからブンデスリーガ連覇を果たし、「ゲーゲンプレス」という戦術と香川ら様々な逸材を発掘し、磨き上げてきた”髭のカリスマ”はドルトムントのヒーローだ。昨季のホーム最終戦では「ダンケ・ユルゲン」という巨大なバナーがゴール裏に登場。黄色と黒のサポーターは、惜別の涙を流した。そんな誰からも愛された名将が、ビートルズの生まれた町に建つアンフィールドで歓喜のガッツポーズを決める勇姿を、ドルトムントのクラブ、そしてサポーターも心待ちにしているはずだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images