リバプールOBがクロップの育成手腕に期待 「香川ら無名選手を変貌させた」

3人の無名選手を変えた手腕

 クロップ氏は2008年にドルトムントの監督に就任。若手を積極的に起用し、低迷していたチームを再生させた。就任から2シーズン後、10-11シーズンには、ブンデスリーガを制覇し、翌年は連覇も成し遂げている。ハマン氏は、指揮官のそうした育成手腕を絶賛。その中でも特筆すべき選手として挙げた、3人のうちの一人が10年にドルトムントにやってきた小柄な日本人プレーヤーだった。

「ここ何年かで、彼は3人の無名選手をワールドクラスへ変貌させた。ヌリ・シャヒン、シンジ・カガワ、マリオ・ゲッツェだ。彼らはクラブを去り(シャヒンと香川はその後に復帰)、移籍先では失敗に終わった。彼の選手たちは、違うシステムではプレーできないと指摘する人もいるだろうが、私が興味あるのはそこではない。リバプールでも選手をベストに導いてほしい。彼はドルトムントでそれを成し遂げた。リバプールでもできると確信している」

 正式発表はされていないにもかかわらず、すでに英地元メディアではクロップ氏を称賛する声であふれ、その期待も高まっている。リバプールの監督就任となれば、ドルトムント同様に、またも低迷続く名門復活というミッションを引き受けることになる。香川を世界的名手へと導いた名将の新たな挑戦が幕を開けようとしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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