ミラン会長所有テレビ局 本田のクラブ批判報道も「最悪の一人」と不振を断罪

この発言による悪影響も示唆

「加えて言うなら、セルビア人監督から常に擁護を受けているにもかかわらず、サムライは今季327分プレーしているが、最悪の選手の1人だ。想定外の爆発となったが、ロッソネリ(赤と黒)というどの環境においても、この発言は間違いなく良い影響をもたらさないだろう」
 今季の本田は、トップ下で先発しながらも数字に直結する活躍ができていなかった。だが、ピッチ上で黒子役としてミハイロビッチ監督から評価され、擁護もされてきた。そのため同局は、今回の発言によって事態は好転せず、悪影響を及ぼす可能性も示唆。さらに、プレッシャーの少ない場面でのトラップミスや、パスミスも散見されるなど、質の低いプレーを続けてきたことに「最悪の1人」とも断罪した。
 本田は日本代表のオマーン合宿で、突如の爆発の理由をこう明かしている。
「目指すところの逆算で行動をとってきているわけですから、それにふさわしくない行動っていうのは、逆に言えば取りたくないというのが、自分のフィロソフィー。自分の正義を貫くことが今後の自分にとっても、自分が自分であるためにも必要なこと」
 発言の趣旨の多くには正論という声も出ているが、ベルルスコーニ会長が率いるメディアからは、機能不全のミランにおいても今季のパフォーマンスは最低レベルだと指摘された。多くの聴衆の耳を傾けさせるだけの説得力を持つには、やはりピッチ上で結果を出す以外にはなさそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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