シリア攻略のカギ握る香川 「勝つことしか考えていない」

4年前の悔しさ

 日本代表は5日、中立地オマーンでの開催となるワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦(8日)に向けて、当地でトレーニングを行った。現在、グループEで2位の日本にとって、3連勝で首位のシリアとのゲームは絶対に落とせない。勝利に向けて、攻撃陣のキーマンとなるのが香川真司だ。
「(ブンデスリーガでの)ここ3試合はチームとして勝ちきれていない。僕自身、結果にもプレー内容にも納得いっていない。改めて気を引き締めて、代表で勝ち切って、クラブに戻りたいですし、しっかりとここを乗り越えないといけない」
 4日に行われたバイエルンとの頂上決戦では不発に終わったものの、今季のブンデスリーガではインパクトを残す活躍を見せている。「代表は別。切り替えますけど、つながっているところもあるんで」という本人のコメントにも、充実ぶりはうかがえる。
 もっとも、これまでの香川は、クラブでの好成績が日本代表での好パフォーマンスに直結しなかったのもたしかだ。2010年夏から在籍したドルトムントでも、卓越した足元の技術とスペースを突く動きでゴールを量産し、リーグ連覇に大きく貢献した。だが、在籍2シーズン目とほぼ同時期に行われたブラジル・ワールドカップのアジア3次予選では、本田圭佑(ACミラン)をけがで欠く中、攻撃陣のリーダーとしての活躍が求められたが、周囲を納得させるようなプレーを見せられなかった。

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