J1全18クラブ戦力分析「監督」編 実績十分の名将が満点評価、日本人指揮官の上位は?

松本山雅の反町監督【写真:Noriko NAGANO】
松本山雅の反町監督【写真:Noriko NAGANO】

日本を代表する名将の1人だがJ1最高成績は10位、タイトル獲得となれば…

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 松本山雅FCの反町康治監督(7点/就任8年目)は、アルビレックス新潟と湘南で1回、松本で2回のJ1昇格を果たすなど日本を代表する名将であることは間違いないが、J1では新潟時代の10位が最高成績。またルヴァンカップ(旧・ナビスコカップ)でグループリーグ突破の経験がなく、天皇杯も湘南でベスト8が最高とカップ戦に強くない。リーグ戦で残留を果たしつつ、昨季の曹貴裁監督のようにカップ戦でタイトル獲得となれば大きな成果と言えるだろう。

 鹿島アントラーズの大岩剛監督(7点/就任3年目)は監督単体での評価が最も難しい1人だ。ACL制覇、昨季リーグ戦3位も周囲に支えられている部分がある。ただ、元日本代表MF小笠原満男が昨季限りで現役を引退し、経験ある数人の選手が抜けた今季に好成績を残せれば高評価の対象となる。

 一方、ベガルタ仙台の渡邉晋監督(7点/就任6年目)は欧州ベースのスタイルを取り入れて試行錯誤しながら、途中就任の2014年から5年間で14位、14位、12位、12位、11位と成績を安定させている。明確にタイトル獲得を目標に掲げる今季は、まさしく勝負のシーズンだろう。

昨季16位と苦戦を強いられたジュビロ磐田の名波浩監督(6点/就任6年目)は、主力の怪我などに成績が影響を受けやすく、プレーオフでギリギリ残留を果たした後には辞意も示唆したと言われるが、心機一転で躍進を果たすシーズンとなることを期待したい。

 J1昇格組である大分トリニータの片野坂知宏監督(6点/就任4年目)は、広島、G大阪時代にコーチとしてリーグ優勝を経験した元名参謀だが、監督として臨むJ1は全く違うことを本人も認める。攻撃的なスタイルをベースに、難敵にどう挑むか。期待と不安が入り混じるシーズンとなる。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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