ファン・ハール監督がアーセナル戦で味わった屈辱の敗北 「就任後、最悪の出来」

理解できない崩壊ぶり

 激情家としても知られる指揮官は声を少し震わせた。ここまでの序盤の崩壊ぶりを2年目の指揮で初と振り返っている。緻密な戦術家の作戦は奏功しなかったという。
「1人の選手だけではない。それなら私も対策できるが、チームの半分以上がゲームプラン通りにできなかった。これは予想できない。我々はリーグの首位にいた。4戦全勝だった。順位を守らなければいけなかった。アーセナル相手にも勝てると信じていた。こんなに気持ちの入っていない立ち上がりは想像できなかった。理解できない。理由を探さないといけない」
 アーセナルはUEFAチャンピオンズリーグで本拠地オリンピアコス戦に敗れ、アーセン・ベンゲル監督の解任論が高まるなど危機的状況にあった。だが、序盤の怒濤(どとう)の攻撃でユナイテッドの選手は気持ちが入っていないように見えたという。
 いい流れが最悪の形で途絶えたまま、選手は代表戦出場のために一時離脱する。「前回の国際親善試合のための休暇前にスウォンジーに負けたが、休暇明けでリバプールに勝った。そこに問題はないが、今日は私にとってショックだ。私が就任後最悪のパフォーマンス? イエス。私はそう思う。なぜなら我々はいつものプレーができなかった。アーセナルはより優秀でずっとアグレッシブだった」と、指揮官は語った。就任2年目で最悪の敗北と認めていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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