大迫勇也は「不可欠な価値」 アジア杯優勝で一時帰国可能な“特例発動”と独サイト指摘
ブレーメンのバウマンSDが、日本がアジアカップで優勝した場合の一時帰国を許可
日本代表は28日のアジアカップ準決勝でイランを3-0で破り、2月1日に行われる決勝に駒を進めた。FIFAランキング29位とアジア最上位の難敵との一戦で2ゴールを決めたエースFW大迫勇也について、所属先ブレーメンの地元メディアは「オオサコが日本を決勝に導いた」と称賛。日本が優勝した場合は、一時帰国を許可するというクラブ関係者のコメントを紹介している。
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5試合ぶりに先発復帰した大迫に得点が生まれたのは、後半11分だった。大迫のスルーパスを受けたMF南野拓実(ザルツブルク)が相手選手と接触した際に転倒すると、イランの選手たちは南野のダイブを指摘して主審に詰め寄る。しかし、南野はすぐさま立ち上がるとコーナーフラッグ付近まで転がったボールを拾い、ゴール前にクロスを供給。イランの守備陣は慌てて戻るも、陣形の崩れたスペースに入り込んだ大迫が頭で合わせてネットに突き刺した。
日本は後半22分、相手のハンドで得たPKを大迫が決めて2-0。同アディショナルタイムにはMF原口元気(ハノーファー)にもゴールが生まれ、今大会無失点だったイランから3得点を挙げて決勝に駒を進めた。
ブレーメン公式サイトは「ユウヤ・オオサコのシュートが日本を決勝に導く」と見出しを打ち、PKのシーンについて「メンタルの強さを証明し、PKを決めて勝利を決定的にした」と、冷静さを称賛。ブレーメン専門サイト「Mein Werder」も「オオサコは筋肉系の故障を乗り越えてみせた──それも素晴らしい形で! イランとの準決勝でようやく先発に復帰すると、日本代表にとって不可欠な価値があることを示した」と高評価を与えた。
2月1日の決勝は、開催国UAEを破ったカタールと対戦する。日本が決勝進出を果たしたことで、2月2日に開催予定のブンデスリーガ第20節ニュルンベルク戦も欠場する見込み。さらに日本が優勝した場合は、一時帰国も認めることになるかもしれない。
「Mein Werder」は「ブレーメンとしてはオオサコが早く復帰することを待っているが、祝勝会などのために復帰が少々遅れることになっても理解は示すだろう」と予想。フランク・バウマンSD(スポーツ・ダイレクター)の「もし日本が勝ったら、彼が日本に寄ってくることは可能だ」というコメントを紹介し、大迫のブレーメン合流が遅れてもOKとの“許可”が下りたことを伝えている。