報道によると、エレファンツの愛称で知られるコートジボワール代表はブラジルでの一勝ごとに17900ユーロを手にすることになっていたが、23日に同共和国のギヨーム•ソロ首相が自らブラジル国内の代表ベースキャンプであるアグアス•デ•リンドイアを表敬訪問し、こんな言葉で激励したという。

「共和国大統領は私に、“国民があなたたちを誇りに思っている”とメッセージを伝えてほしいと言っていた。大統領も誇りに感じている。コロンビア戦では敗れはしたものの、勇猛さを見せてくれた。大統領はギリシャ戦のボーナスは2倍となることも伝えるように言っていた」

　それによって同国初となるW杯1次リーグ突破をかけたギリシャ戦の勝利給は推定35800ユーロとなることになった。FW ディディエ•ドログバ（ガラタサライ）やMFヤヤ•トゥーレ（マンチェスター•C）のような天文学的な数字の報酬を所属クラブから受け取っている選手にはさほど魅力的とは言えないかもしれないが、母国リーグのセウェ･スポーツでプレーするGKシルヴァン•グボウオにとっては大金だ。

　しかも、キャンプ地にわざわざ足を運んだ国家首脳による熱い激励で、チームはコロンビア戦で敗れたにもかかわらず、国民の視線を受けていることを実感できた。これが戦士の闘志をかき立てたことは想像に難しくない。

　C組は2戦2勝のコロンビアがすでに決勝T進出を決めている。初戦で日本を撃破したコートジボワールが1勝1敗の勝ち点3で2位。日本とギリシャが勝ち点1で並んでいる。

　ASローマで活躍するFWジェルビーニョは「われわれは精神的に強くなる必要がある」と燃えている。ギリシャに勝利すれば、自動的に決勝T進出が決まる。エレファンツの士気が国家の計らいで高まったとするならば、逆転での1次リーグ突破を目指すザックジャパンにはかなり悪い知らせとなるかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
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