「日本×サウジ」を海外メディア分析 日本が直面した“UAEの洗礼”と“サウジの悲劇”
暑さと湿度が日本の攻撃陣を襲うも、堅守が勝因に「守備陣は必死に食らいついた」
森保一監督率いる日本代表は、21日のアジアカップ16強サウジアラビア戦でDF冨安健洋(シント=トロイデン)のA代表初ゴールの1点を守り切り、1-0でベトナムが待つ24日の準々決勝に駒を進めた。衛星放送「FOXスポーツ」アジア版は、熱戦となった日本対サウジアラビア戦をレビューしている。
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記事では、サウジアラビアの敗因の理由に「アタッキングサードの決定力不足」を挙げている。試合序盤のDFムハンマド・アル=ファティルとMFフセイン・アル=モカハウィのヘディングシュートは、確かに日本に危険を与えたように見えた。ボール支配率は76.3%、シュートも15本を記録している。「サウジアラビアが劣勢だったと考えるのは間違いだ」としつつも、「悲痛のサウジ。ファン・アントニオ・ピッツィ監督はアタッキングサードでの乏しい決定力に失望した。唯一足りなかったのがゴールだった」とフィニッシュ力に泣いたことを伝えている。
同局は、サウジアラビアが不発に終わったポイントを「アル・ムワラド起用が機能せず」と指摘。“元スペイン代表FW”の肩書きを持つピッツィ監督は、本来ウイングのFWファハド・アル・ムワラドを今大会1トップで起用したが、4試合2得点という結果以上にインパクトを残せなかった。グループリーグの北朝鮮戦(4-0)とカタール戦(0-2)、日本戦で「実力を発揮できなかった」としている。
もっとも、すべてが日本の思い通りに進んだわけではない。記事では「シャルジャの地獄の暑さに日本苦戦」と言及。守備陣がサウジアラビアの猛攻に耐える一方で、開催地UAEの暑さと湿度で日本の攻撃陣は「息が上がった」ことで、「カウンターアタックから相手の守備を崩せずに、緊迫した試合になってしまった」と分析している。
アジアカップ優勝3回を誇るサウジアラビアが本来のプレーを見せていたら、森保ジャパンはさらに苦しい戦いを強いられていたかもしれない。