わずか5分の壁に泣く レアル守護神、無失点記録更新ならずも首位浮上

絶好調ベンゼマ

 レアル・マドリードの守護神は、約40年ぶりの開幕からの連続無失点記録更新を惜しくも逃した。レアルは、23日に行われたリーガ・エスパニョーラの第5節でアスレチック・ビルバオと対戦して2-1で勝利を収めた。昨季は0-1で敗れていた敵地サン・マメスでの一戦だったが、FWカリム・ベンゼマの2ゴールの活躍でチームを勝利へと導いた。これで4勝1分けと今季のリーグ戦無敗を維持し、セルタに敗れたバルセロナをかわして首位に浮上した。
 この試合、ここまで開幕から無失点を続けていた正GKのケイラー・ナバスは、この試合で後半27分(72分間)まで無失点に抑えれば、クラブOB ミゲル・アンヘル氏が1975-76シーズンに達成した開幕からの連続無失点記録431分を更新するはずだった。しかし、更新目前となる後半22分、ビルバオMFサビンにゴールを決められ、記録は427分で途絶えた。あと5分の壁を超えることはできなかった。
 FWギャレス・ベイル、MFハメス・ロドリゲスらを負傷で欠いた攻撃陣でも明るい材料がある。今季開幕戦は欠場していたベンゼマが本領発揮。チャンスメイクでも絶大な存在感を放つフランス代表がUEFAチャンピオンズリーグのシャフタール・ドネツク戦を含め5戦連発となる今季6点目でチームをけん引。ラファエル・ベニテス監督からシーズン20得点超えを期待されている男が、4季ぶりの大台到達へ、順調な滑り出しを切っている。
 開幕戦で昇格組のスポル ティング・ヒホンを相手にスコアレスドローとなったレアル。一時は、新監督と共に歩みだしたシーズンに疑問符が付けられたが、その不安を一掃。宿敵バルセロナをかわして首位に立っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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