元浦和MF鈴木啓太の「ボランチ論」 “水を運ぶ人”が選んだ今季J1で光った3人は?

(左から)広島MF稲垣、川崎MF守田【写真:荒川祐史】
(左から)広島MF稲垣、川崎MF守田【写真:荒川祐史】

「セカンドボールを拾える選手はチームにとって心強い」

 展開力やパスセンスといったボールが足もとにある時のプレーがピックアップされることも増えたポジションだが、一般的に1人の選手がボールに触れるのは1試合の中で3分間ほどだと言われる。むしろ、それ以外の87分間をどのように過ごしているかが鈴木氏による注目ポイントになった。

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 ボランチは360度すべてに味方と相手のいるポジションだからこそ、運動量という意味での肉体的な稼働時間だけでなく、頭も休まる暇がない。そのインテリジェンスがプレーに表れる選手が、ボランチとしての能力に直結するという。

 そして、「プレーしながら培われるものや経験もありますが、すべては予測に基づいているものです。それが最も重要ですね」と鈴木氏が話すボランチにとって重要なものが、セカンドボールの回収能力だという。そこで名前が挙がったのが、G大阪の元日本代表MF今野泰幸の名前だった。

「セカンドボールを拾える選手、どちらのボールになるか分からないものをマイボールにしてくれる選手は心強いと思います。ガンバが9連勝をしましたが、その時は今野選手が戻ってきて、彼の偉大さ、チームに安定感をもたらすという意味でのベテランの味、予測や経験値が表れたのだと思います。なかなかそれを数字で表すのは難しいですが、たとえてみるならバスケットボールでリバウンドを取れる選手は非常に価値が高く、チームにとって大切な存在と認識されます。それと同じように、ボランチにとってのセカンドボールは大切になります」

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