岡崎が香川とアベックマルチ弾! 2得点でストライカーの使命果たす

沈黙の前半から一転、後半に大爆発!

 プレミアを沸かす侍ストライカーが、中東の地で決定力を見せつけた。日本代表FW岡崎慎司(レスター)は8日のロシアワールドカップアジア2次予選のアフガニスタン戦で2ゴール。6-0の勝利に貢献した。
 この日の前半は、トレードマークのヘディングシュートの精度を欠いた。本田圭佑(ACミラン)の右コーナーキックに合わせたもの。ゴール前で長谷部誠(フランクフルト)が頭でつないだボールに飛び込んだもの、左サイドから長友佑都(インテル)が上げたクロスに合わせたものと、45分間で3回のチャンスがありながら、全て頭を振りすぎてファーサイドにシュートが外れていった。この日は、岡崎の日ではないのかもしれないと思わせるような前半だった。
 それでも、ハーフタイムを境に気持ちを切り替えてピッチに立ったあたりは、さすがのストライカーだ。後半12分に、岡崎が「みんなでコンビネーションで崩して、最後にいいパスが来たので決めるだけだった」と振り返った日本らしい芸術的なゴールが生まれた。香川真司(ドルトムント)が相手を引きつけたところで、ボランチから攻撃参加した山口蛍(C大阪)が相手バックラインの裏を取って走り込み、そこに香川からのパスが通る。引きつけられた相手GKを前に山口が中央へ戻すと、岡崎が右足で無人のゴールに流し込んだ。
 1点を取った岡崎は、その3分後に、ゴールハンターらしい嗅覚を発揮した。ゴール前やや右サイドから本田圭佑がミドルシュートを狙うと、相手DFに弾かれてボールは中央へ。相手マーカーに付かれていた岡崎だが、いち早く反応して相手の前に体を入れると、そのまま右足でボレーシュート。本田のシュートに備えてやや右側にポジションを取っていたGKをあざ笑うかのように、ゴール左側へ流し込んだ。すでに2得点を決めていた香川真司(ドルトムント)とアベックマルチ弾を決めた。

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