浦和GK西川、天皇杯決勝で貫いた「無失点」への決意 自身三度目の舞台で悲願の初戴冠

広島時代は決勝で二度敗戦

 西川は天皇杯の準優勝を2回経験している。特に、浦和に加入する前年になったサンフレッチェ広島時代に迎えた2013年度の天皇杯では、準決勝でFC東京と対戦。PK戦にもつれ込んだ試合は、「決められたら負け」という状態から2本連続でセーブし、自身もキックを成功させた。そしてもつれ込んだ7人目のキックを止めて勝利。しかし、決勝では横浜F・マリノスに敗れた。

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 優勝しなければ、準決勝がどんなに劇的な勝利でもタイトルの栄冠はつかめない。5日の鹿島アントラーズ戦がまさに激闘の準決勝だった浦和にとって、今回もそれは同じだった。西川は、その重みを知り尽くしている。それは、決勝に向けた思いにも表れていた。

「決勝で勝つためには、我慢強く、ちょっとしたところを抜かずにやらないといけない。スキを見せれば1本やられる。決勝はどんな内容でも勝つこと。どんな形でも勝ちたい」

 まさに、スキを見せない90分間を体現した浦和は、優勝チームにふさわしかった。笑顔がトレードマークの守護神は険しい表情でチームを鼓舞し続け、試合後にその溜め込んだ笑顔を大爆発させていた。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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