王者ユベントスがセリエA5連覇に向けて埋めきれなかった最後の1ピースとは

ナポリのエース、ハムシクとローマ司令塔ピアニッチが有力候補

 そのため、ユベントスはエルナネスより若いトップ下を確保するために、冬の移籍市場でも補強ポイントとして動いているという。現状のターゲットは、この夏の移籍市場でも最終盤でターゲットになったナポリのスロバキア代表MFマレク・ハムシク(28歳)と、ローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ(25歳)の2人だという。ピアニッチには、先日のリーグ第2節で対戦した際に直接フリーキックを決められていた。
 現状ナポリもローマも、放出に関しては否定的な反応を見せているという。しかしながら、昨季のリーグ優勝が前監督で現イタリア代表監督のアントニオ・コンテ監督が残した遺産によるものと見る向きが少なからず残るイタリア国内において、中心選手が入れ替わった今季にアッレグリ監督の真価が問われるという声も多い。監督が熱望するポジションの選手を獲得できずに結果が残せなければ、強化部の責任を問う声も大きくなる。そういった意味でも、マロッタGMの真剣度が高くなる。
 ヨーロッパ中を巻き込んだユベントスのトップ下狂想曲だが、この冬に向けた第二章は早くも幕を開けている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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