森保ジャパンのベネズエラ戦「アピール度チェック」 初の引き分けで“一番の収穫”は?

MF:中島が自慢のテクニックで攻撃を牽引 南野は4試合連続ゴールならず

<MF>
■柴崎 岳(ヘタフェ)=△

 最終ライン近くまで下がってビルドアップに関与するも、相手を背負ったプレーが多く、攻撃のスイッチを入れるような鋭い一撃はほとんど見られなかった。サイドバックの後ろのスペースを意識したカバーリングはまずまずだったとはいえ、ロシア・ワールドカップでの活躍を考えれば所属クラブでの出場機会の少なさは一刻も早く解消したいところだ。

■遠藤 航(シント=トロイデン)=〇

 チームがボールロストしても、素早く相手にプレッシャーをかけてスピードダウン。足元で的確に狩ってカウンターを未然に防いだ。パスミスが多かった柴崎とは対照的に、効果的な縦パスも打ち込み、森保体制移行後は依然として好調をキープしている。

■堂安 律(フローニンゲン/→後半32分OUT)=△

 最大の見せ場は前半26分。大迫からの横パスを右足のチップシュートで狙ったが、相手GKの「威圧感を感じた」(堂安)影響でわずかに枠を外し、決定機を逃した。決定力に課題を残した半面、過去3試合とは異なり自ら果敢にカットインを仕掛けてゴールをこじ開けようとするなど、個で局面を打開できる可能性を見せたのは光明だろう。

■中島翔哉(ポルティモネンセ/→後半23分OUT)=〇

 日本の攻撃の中心には間違いなく背番号10がいた。自慢のドリブルでベネズエラのマーカーが2人、3人といるなかをかいくぐり、次々とチャンスを創出。酒井のゴールは、まさにピンポイントアシストだった。前半35分の決定機は相手GKの好守に阻まれたが、残り2本は枠に飛ばせず。チーム最多の3本のシュートを放っただけに、その精度は高めたい。

■南野拓実(ザルツブルク/→後半32分OUT)=△

 ベネズエラの厳しいマークに遭い、狙っていた“間でボールを受けるプレー”を制限されてしまった。それでも、堂安の決定機や前半30分に吉田のロングフィードに抜け出してゴール前の大迫に合わせようとした場面など、攻撃に絡むセンスはさすが。動き自体はそこまで悪くなかったが、3試合連続ゴールで期待値の水準が上がっていることを考えれば、平均点を下回る評価になるだろう。

■原口元気(ハノーファー/←後半32分IN)=△

 2点目奪取を期待されて出場。後半30分にはゴールライン際をえぐってシュート、アディショナルタイムにはドリブル突破から反転シュートを放って相手ゴールに迫った。バランスを意識しながら動いたなかで、自身の出場した後に失点する形となり、「仕事ができなかったと思う」と厳しく自己評価していた。周囲との連係もまだ発展途上だ。

■伊東純也(柏/←後半32分IN)=△

 自慢のスピードを披露できたのは、後半38分に右サイドを駆け上がったシーンくらい。アディショナルタイムに鋭いショートクロスで吉田に合わせたが、オフサイド判定で決勝アシストは幻に。出場試合での3試合連続ゴールもならなかった。

(出場なし)
守田英正(川崎)
三竿健斗(鹿島)

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