マンUからの116億円オファー実らず ミュラー移籍をバイエルン首脳陣が拒否

「ミュラーに値段は付けられない」

 マンチェスター・ユナイテッドはこの夏の大型補強を締めくくるラストピースとしてバイエルン・ミュンヘンのFWトーマス・ミュラーの獲得に向け、8500万ユーロ(116億円)という天文学的数字のオファーを用意したと独地元紙「ビルド」が報じていた。しかし、バイエルンのマティアス・ザマーSDがこうした移籍に関するうわさをきっぱりと否定。ミュラーは“売却不可能”な選手と主張した。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 
 バイエルンの首脳陣は、はじめからミュラーの移籍に否定的だった。代表取締役を務めるカール=ハインツ・ルンメニゲ氏は、24歳のドイツ代表FWに関して「彼に値札は付いていないよ。我々にミュラーを売却するという考えはない」と断言していた。ザマーSDもこれに同調している。
「カール=ハインツ・ルンメニゲの言っていたことが正しい。ミュラーに値段を付けることはできない」
 
 今夏は移籍マーケット序盤からオランダ代表FWメンフィス・デパイ、フランス代表MFモルガン・シュナイデルラン、ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーら大物を続々と獲得。すでに開幕したプレミアリーグでも開幕2連勝と順調な船出となったユナイテッド。さらに、ルイス・ファン・ハール監督はバイエルン時代に自身が見い出し、抜てきしたミュラーの獲得を強く望んでいた。
 
 しかし、ミュラーの獲得も難しい状況となった上、獲得間近とされていたバルセロナFWペドロ・ロドリゲスが国内のライバル・チェルシー移籍で合意に達したとリポートされた。移籍市場の閉幕まで10日あまりとなったところで新たなターゲットの調査が必要になってきている。とはいえ、獲得資金は十分に用意されているはずのユナイテッド。次に狙うのは一体どの選手になるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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