森保ジャパンのパナマ戦「アピール度チェック」 テーマの“融合”に貢献した選手は?

MF:南野と伊東が2試合連続ゴールで猛アピール、W杯組の原口は不完全燃焼

<MF>
■青山敏弘(広島/→後半43分OUT)=〇

 前半23分に右サイドの室屋へ絶妙な浮き球のスルーパスを供給すれば、同42分にはインターセプトから南野へ絶妙な縦パスを打ち込んで先制点を演出。相手にパスしてしまうなどミスもあったが、試合中に修正を施して2試合連続でキャプテンの重責を果たした。

■三竿健斗(鹿島)=△

 国際Aマッチ出場5試合目で初スタメン&フル出場。前半29分にクリアが浅くなったところを狙われてシュートを打たれたのは反省材料も、武器とするボール奪取力を発揮しつつ、「受けて捌く」役もソツなくこなした。「代表に慣れてきたというのが大きい」と自信を覗かせた反面、「ワンタッチのフリックで縦パスを入れたり、出した後にもっとFWの近くまで顔を出してゴール前でプレーする」ことを今後の課題に挙げている。

■原口元気(ハノーファー)=△

 若手との連係で手探りのなか、徐々に持ち味が出始めたのは後半に入ってから。同2分に大迫とダイレクトでのパス交換から左サイドでチャンスを作れば、同40分にはドリブルで持ち上がってから川又にスルーパスを通して相手のオウンゴールを呼んだ。もっとも、ロシアW杯最終予選や本大会でのパフォーマンスを考えれば、及第点には及ばない出来だった。

■伊東純也(柏レイソル/→後半36分OUT)=〇

 スピードで相手の脅威になるとともに攻撃の起点に。後半20分には南野のシュートのこぼれ球に素早くして反応して押し込み、コスタリカ戦に続く2試合連続ゴールを奪った。この日は2トップの一角気味に中央の位置に入る時間帯もあり、ドリブルで仕掛ける場面は限られたが、前回の途中出場だけでなくスタメンでも結果を残せることを証明。後半32分に相手との接触で右足首を痛めて負傷交代となったが、試合後の段階で「病院に行く予定はない」(協会広報)とのことで、本人も「自分的には大丈夫」と語っている。

■南野拓実(ザルツブルク/→後半21分OUT)=◎

 コスタリカ戦では2トップの一角だったが、この日は完全にトップ下の位置でプレー。序盤は思うようにボールを持てず、ボランチのポジションまで降りてきてしまっていたが、青山の縦パスを受けた前半42分の場面は相手の寄せにも倒れずにターンでかわし、鮮やかに先制点をマークした。いわゆる10番タイプのゲームメイクこそなかったものの、自らもゴールに絡んでいくフィニッシャータイプのトップ下として輝きを放った。

■堂安律(フローニンゲン/←後半36分IN)=△

 伊東の負傷で急きょ出場。ラスト15分でパナマにボール支配率76.1%を許す守勢に回っている状況では、コスタリカ戦で見せた推進力やゴール前へのアタックするチャンスが巡ってこなかった。

■柴崎岳(ヘタフェ/←後半43分IN)=△

 ゲームキャプテンの青山に代わってボランチへ。アディショナルタイムを含めて5分間の出場のなかで、リスクを冒さず試合を終わらせたが、ゲームメイクや成長中の守備で見せ場を作ることはできなかった。16日のウルグアイ戦でその真価が問われる。

(出場なし)
遠藤航(シント=トロイデン)
中島翔哉(ポルティモネンセ)

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