元アメリカ代表FWで最多得点・アシスト記録を誇るランドン・ドノバンは女子ワールドカップカナダ大会でなでしこジャパンを破り、優勝した女子アメリカ代表が男子代表と対決した時には「女子が勝つ」と語り、男女代表対決の実現を望む発言をしている。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
　バイエルン・ミュンヘン、エバートンでプレーしたドノバンは2010年南アフリカ大会の活躍から「アメリカン・ヒーロー」と呼ばれ、米国民から高い人気を誇っている。
　2014年に現役引退したドノバンは「女子が現在の世界最高に位置すると言っても間違いないと思う。彼女たちは男子も軽くひねるんじゃないかな。戦わずともね。W杯決勝戦に居合わせることができたことは幸運だった。何人かの選手とはここ数年知り合いになったけれど、本当に幸せに思うよ」と語った。
　女子サッカー界の躍進を讃えるドノバンは「大会中にいいゴールを決めているけれど、決勝戦で決めたゴールには多くのトップクラスの男子ですら決められないゴールもあったし、実際にそんなゴールはできていない」と語り、なでしこを2-5で撃破した決勝戦で見せた女子代表のフィニッシュ能力の高さを表現している。
　このドノバンの発言に、女子代表DFアリ・クルーガーも同調。「私は女子が勝つと思うわ。1-0か、2-0ね。もしかしたら、2-1の接戦になるかしら。1点ぐらいあげようかしら」と強気に語ったという。FWアレックス・モーガンも「いい勝負になりそうね」と乗り気だった。
　男子アメリカ代表も現在ボルティモアなどで行われている北中米カリブ海の代表チームの王者を決めるゴールドカップ準々決勝でキューバ代表を6-0で快勝。準決勝進出を決めるなど、二連覇に向けて好調を維持している。
　アメリカで圧倒的な競技人口と人気を誇る女子代表は男子代表を倒せるのか。サッカー人気が沸騰するアメリカにとっては夢のマッチアップとなりそうだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web

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