レッズのJ1開幕無敗記録が「19」でストップ 広島に敗れる

優勢に進めながらも後半カウンターに沈んだ

 J1浦和の今季開幕戦からの無敗記録がついに「19」でストップした。19日の広島戦では、MF関根貴大のゴールで先制するも後半に2点を奪われて逆転負けを喫した。リーグ戦では昨季最終節名古屋戦以来の敗戦になった。
前半の立ち上がりからゲームを支配した浦和は、35分に右サイドから関根が入れた速いクロスが広島MF柏に当たってゴールに吸い込まれた。1点を先制した後も圧倒的に攻め込みチャンスを量産したが、ゴール前でのプレーに精度を欠いた。追加点を奪えずに試合が進んでいった。
  後半も浦和ペースで試合は進んだが、同20分に広島がFW佐藤寿人からU-22日本代表FW浅野拓磨に交代すると流れは一変した。カウンターを中心にチャンスを作り始め、同22分に浅野が同点ゴールを決めた。その後は一進一退のゲーム展開になったが、同39分にMF青山敏弘がミドルシュートを決めて広島が逆転。そのまま2-1で勝利した。
 レッズには前半には浦和FW高木俊幸が自ら獲得したPKをキッカー役のFW興梠慎三に頼み込んで狙ったが、失敗する痛手もあった。前半は圧倒的な攻勢を仕掛けただけに、このゴールが決まっていれば、勝負の流れは激変していた可能性もある。
  浦和のペトロヴィッチ監督は「追いつかれるまでは私が就任してからの3年半でもベストの1つに数えられるゲームだった」と語り、古巣相手に追加点を奪えなかったゲーム展開を敗因に挙げた。一方で、「今日のゲームで見せたパフォーマンスは今後につなげられる。敗戦はいつかくる。これがどう作用するかだが、選手たちは前向きに切り替えられると信じている」と、前を向いた。
今日の結果でセカンドステージは広島が唯一の3連勝で首位をキープした。浦和は勝ち点4の9位に沈んだ。年間の勝ち点でも、勝ち点45で首位の浦和に対し、2位の広島が勝ち点43に伸ばして勝ち点2差に肉薄している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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