川島にアルゼンチン名門ボカが関心を抱く理由は? 「思い出してほしいのはタカハラ」

現在フリーの立場となっている川島【写真:Getty Images】
現在フリーの立場となっている川島【写真:Getty Images】

川島にボカ・ジュニアーズ関心の噂が浮上

 日本代表GK川島永嗣は、昨季フランス2部に降格したメスとの契約が満了を迎え、現在フリーの立場となっている。そんな守護神に対し、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズが関心を示しているという。その理由は、戦力面以外にもあるようだ。同国メディア「EL LIBERAL」が報じている。

 ボカは現在、GK探しに力を入れており、ロシア・ワールドカップ(W杯)でハイレベルなプレーを示した選手から打診する方針にあるという。そんななか、日本の正GKとして君臨した川島をリストアップしているという。

「とても喜ばしいこと。ボカは世界でも名高いビッグクラブの一つであり、幼い頃から知っている存在だった」と、同国のテレビ局「TyCスポーツ」に語った川島のコメントも紹介。ボカからの関心に喜びの意を示していた。

 一方、記事では川島はロシアW杯で全4試合に出場したものの、7失点を喫した状況にも言及。クリーンシートで終えた試合はなく、昨季まで所属したメスでも不安定なプレーが目立ったことを指摘している。だが、それでもボカが川島の獲得を狙う理由があるようだ。

「交渉が成立すれば、カワシマはボカ・ジュニアーズのユニフォームに袖を通す二人目の日本人となる。そこで再び思い出してほしいのは、その前のナオヒロ・タカハラだ。2001年に彼を獲得した際、名声のある存在として、アジアのマーケットの開拓も狙いの一つだったことだ」

 現在、沖縄SVで代表兼監督兼選手を務める元日本代表FW高原直泰は、2001年からわずか1年間だが、ボカ・ジュニアーズに在籍していた経緯がある。記事では、その際に商業的な目的も据えていたと主張しており、川島も同様の理由で、獲得に乗り出す可能性を示唆している。

 W杯後のオフを経て、古巣の川崎フロンターレなどでコンディション調整に励んできた川島だが、新天地として自身4カ国目となる海外での挑戦となるのか。去就に注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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