“司令塔”柴崎のW杯初陣をスペイン紙絶賛 「卓越したパフォーマンス」「センス発揮」
前所属のテネリフェ地元紙がコロンビア戦のプレーに注目
日本代表は19日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)グループH初戦で、大方の予想を覆してコロンビアに2-1と勝利し、勝ち点3を奪った。この試合では決勝点を奪ったFW大迫勇也、先制ゴールのMF香川真司が“表のヒーロー”として注目を集めているが、“陰のヒーロー”と言える活躍を見せたのがMF柴崎岳だ。冷静沈着にゲームをコントロールした司令塔のプレーぶりに、かつて所属したテネリフェの地元紙「エル・ドルサル」も「理想的なW杯デビューだ」と絶賛している。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
左ボランチの位置で先発した柴崎は、開始早々に相手MFカルロス・サンチェスが一発退場になった幸運があったものの、中盤の底から巧みにゲームメイク。的確な状況判断で日本の攻撃のリズムを作り、機を見てペナルティーエリア内に侵入するなど、リーガ・エスパニョーラのヘタフェで見せているプレーぶりを発揮した。
これに喜んでいるのは2017年初頭、スペイン初挑戦の地として選んだテネリフェの地元メディアだ。「エル・ドルサル」紙は、「元テネリフェのガク・シバサキはW杯デビューの試合で卓越したパフォーマンスを披露してくれた」とのタイトルで、次のように記している。
「日本はハメス・ロドリゲス、ラダメル・ファルカオを擁するコロンビアに2-1で勝ち、グループHの暫定首位に立った。現ヘタフェのサッカー選手は、日本の主力の一人として存在感を示した。彼はテネリフェやヘタフェでこなしているのとは違う役割である中盤センターを任されたが、センスを発揮した」
柴崎はリーガの舞台では、トップ下やサイドハーフを務めることが多い。しかし鹿島アントラーズ時代もそうであったように、中盤センターでの組み立ては得意とするところ。その能力の高さを再確認したようだ。相手の激しいチェックによって後半35分にピッチから退いたが、日本の新たなゲームメーカーに対する評価は、このW杯でさらに高まるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)