フル出場のDF槙野は失意のスコアレスドローにも前向き「下を向く必要はない」

強烈ヘッド弾はポスト直撃

 日本代表は16日、W杯アジア2次予選の初戦シンガポール戦をスコアレスドローで終えた。まさかのホームでの引き分けスタートに、センターバックでフル出場した槙野智章(浦和)は「シンガポール相手にしっかりと分析した中で今日のゲームに臨んだが、最後の最後でゴールを割れなかった」と唇を噛みしめた。
 守備面では危なげなかった。DF吉田麻也(サウサンプトン)とセンターバックでコンビを組み、自陣に深く引いたシンガポール相手に、枠内シュートは後半終了間際の1本に抑えた。攻撃陣のゴールを待ったが、ファインセーブを連発する相手GKマフブードの牙城を崩せず時間が過ぎた。11日の親善試合イラク戦のゴールに続けとばかりに、セットプレーのチャンスではゴール前に上がった。後半26分に本田の右クロスに合わせたヘディングシュートはゴールポストを直撃。腕を振りかざして悔しさを露わにし、「決めるべきところを決める決定力が必要」と自戒を込めて話した。
 浦和でプレーする槙野には、クラブでもホームとなる埼玉スタジアムでどうしても勝ちたかったが、格下相手にドロー。「自分たちがやれることはしっかりやったが、あとは結果」と悔しさをにじませていた。
 「前を向いてやれることをしっかりやりたい。下を向く必要はないし、団結してみんなで次の試合で勝ち点3を取れるように戦いたい」ハリルジャパンのムードメーカーは次戦での勝利を見据えて、気持ちを切り替えていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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