「人々は私とジョルカエフが共存不可能だと言っていたが…」

「何かしらの変化はあるだろうし、ベストな形はともにプレーすることだよ。ある年、人々は私とジョルカエフが共存不可能だと言っていた。私はこう言ったよ。『なんてバカげたことを！』とね」

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　現役時代のジダン擁するフランス代表が初のワールドカップ（W杯）を成し遂げた1998年前後、世間のサッカーファンが議論していたのは同じプレーメーカーのMFユーリ・ジョルカエフとの共存だった。同じタイプを二人並べる意味はあるのかといった意見も飛んだが、プレー上はなんの問題もなかったと指揮官は回想する。

「ピッチ外では確かに人それぞれだが、ともにプレーすることになれば、そこには最高の選手同士の化学反応が生まれるのだからね」

　現役時代にこのような経験をしたからこそ、監督となった現在の卓越したマネジメント力につながっているのだろう。もしネイマールの移籍が実現すれば、ロナウドとのダブルエース誕生となるわけだが、それが実現した時こそ指揮官の腕の見せどころと言えるのかもしれない。