ミラン本田、今季最終戦の地元紙評価は二分 「危険ではない」「戦術的に貴重」

黒子役に徹した本田

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は30日、今季最終戦となる敵地アタランタ戦で先発フル出場を果たし、3-1の勝利に貢献した。数字に残る結果は出せずとも、チーム戦術を順守した背番号「10」に対する評価は「全く危険ではなかった」「戦術的に貴重だった」と完全に二分している。
 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は、5.5という勝った試合では幾分低めの評価だった。寸評では「日本政府は労働時間を短縮したばかり。少し右、少し左と、彼も調整したが、危険では全くなかった」と厳しい言葉が並んだ。
 背番号「10」がゴールに絡むような危険なプレーを見 せることができず、結果を出せなかったことを厳しく指摘。本田は昨年10月19日のベローナ戦からゴールから遠ざかっている。
 最高点は古巣相手に2得点を決めたボナべントゥーラの7点。最低点はファン・ヒンケルと本田が5.5点で並んでおり、厳しい評価となっている。
 一方の「コリエレ・デロ・スポルト」は本田に6.5点と合格点を与えている。寸評では、アタランタDFケルビンの侵攻を食い止めた黒子としての役割が評価の対象となっている。
「彼の仕事はとても暗いが、とても役になっていた。戦術的に貴重だった。なぜならケルビンを守備にしっかりつなぎとめていた。ちょっと足を出して、3ゴール目を試みた」
 最高点はボナべントゥーラの7.5点。最低点はデシリオとボケッティの 両DFが5点で並んだ。
 「トゥット・スポルト」は本田を7点の高評価でたたえた。寸評では「守備の犠牲と献身は有益。中盤のラインによく戻って来ていた。攻撃は少ししか見られなかったが、それ以上は要求しすぎ」と高い評価を与えた。
 本田の評価の部分は、自己犠牲の部分で、攻撃での貢献までも求めるのは酷だと分析している。最高点はボナべントゥーラの7.5点。デシリオとボケッティが同じく5点で並ぶ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング