退陣近づくインザーギが本田に残した言葉 名門ミラン再建の模範に指名

「本田は一日に10時間練習している」

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、来季の名門復活に向けた模範的な選手として日本代表FW本田圭佑の名前を挙げた。背番号「10」に対し、退任間際まで揺るがぬ信頼を示している。
 30日に今季最終戦となる敵地アタランタ戦を控えるインザーギ監督は、契約期間を来季まで残すが、成績不振によって今季限りでの退陣が不可避な状況となっている。
 アタランタ戦前日の記者会見では、来季のミランに必要な補強についての質問を受けた。
 指揮官は、それに対してこう口を動かした。
「毎日ガリアーニCEOと話をしている。(移籍市 場でミランは)動いてはいる。何が必要なのかは分かっていることだけど、僕はこのチームには、たくさんの良い選手がいると思う。技術的に優秀な選手というだけではなく、人間的に素晴らしい選手たちがいる。チームにはたくさんの模範がいる。
 まず最初に想起する名前は本田。本田は一日に10時間練習している、みんなが1日10時間練習してくれれば、素晴らしいベースがつくれる。選手がたくさんいる中で、僕が本田の名前を出すのには理由がある。なぜなら、本田は、みんなを団結させてくれる。和解させてくれる。本田のような選手は15人ぐらい存在する。これは重要なこと。そこから重要な選手が生まれる。ミランは早くもいた位置に戻れる」
 来季のチーム躍進のベースの鍵となるのは、 本田の勤勉さにあるという。ピッチ内外で毎日10時間のトレーニングを続けている。そして、イタリア語の習得にも余念がなく、同僚とコミュニケーションを図り、崩壊気味なチームを団結させる存在だという。

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