ACL日本勢対決、浦和が興梠弾で追いつき1-1で後半へ 1人退場の川崎は中村をベンチに下げる

車屋が痛恨の一発退場 このままのスコアなら川崎が勝ち抜け

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の日本勢対決、浦和レッズと川崎フロンターレの準々決勝第2戦は、1-1の同点ながら前半のうちに川崎が10人になるハンデを背負ってハーフタイムを迎えた。

 川崎がホームでの第1戦を3-1で勝利して迎えた第2戦、浦和は先週末の柏レイソルとのリーグ戦から4-1-4-1システムを継続。FW興梠慎三を中央に、右にMFラファエル・シルバ、左にMF高木俊幸を起用して攻撃的な姿勢で臨んだ。

 試合は浦和が川崎のボール回しを上手く防ぎながらスタートしたが、守護神のプレーで先制点を献上してしまう。前半19分、川崎のMF中村憲剛が中央でボールを保持すると、右サイドの裏のスペースへ浮き球を供給。そこに右サイドバックのDFエウシーニョが飛び出した。ボールはやや長く、前に出てきた西川がキャッチして川崎の攻撃が終了するかに思われた瞬間、エウシーニョが足を伸ばしてボールに先にコンタクト。そのままボールは浦和ゴールに転がり込んだ。

 まさかの失点を喫した浦和だったが、先制点後に川崎がやや守備ブロックを下げてカウンターを狙う姿勢を見せた隙を見逃さなかった。ゲームを制圧すると同35分、MF矢島慎也が右アウトサイドで絶妙なスルーパスを出すと、興梠が抜け出してGKとの1対1を決めてゴール。ACL日本人最多記録を更新する18点目で、浦和が1-1に追いついた。

 さらに同37分、浦和の自陣右サイド低い位置でヘディングでパスをしようとした興梠に対し、川崎DF車屋紳太郎が足を上げて突進。これで興梠の顔を蹴ってしまい、サウジアラビア人レフェリーのファハド・アルミルダシ氏は迷わずレッドカードを提示。川崎は10人になると、精神的支柱のMF中村憲剛を下げてDF田坂祐介を投入した。

 1-1のまま前半を終え、このままのスコアなら川崎が準決勝に進出するが、90分を終えて浦和が3-1とすれば延長戦、3点差の勝利なら浦和の逆転となる。波乱含みの前半を終え、後半の展開に注目が集まる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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