激震の日本代表は“反面教師” 韓国紙が警鐘「途中解任は毒」「泥沼の騒動に…」

代表監督を電撃解任となったハリルホジッチ氏【写真:田口有史】
代表監督を電撃解任となったハリルホジッチ氏【写真:田口有史】

ハリルホジッチ電撃解任が及ぼすマイナス面を考察 「簡単に事が運ぶとは思えない」

 日本サッカー協会(JFA)は7日付でバヒド・ハリルホジッチ前監督を解任し、西野朗新監督を後任に据えた。今回の電撃解任を韓国スポーツ紙「スポーツワールド」は、「これは韓国サッカーへの大きなメッセージを投げかけている」と報じ、韓国も“反面教師”にすべきと警鐘を鳴らしている。

 同紙は「現時点でJFAの解任の理由が事実なのか、ハリルホジッチ前監督が語ろうとしている真実がなんなのかは重要なことではない。突如の解任による混乱が、ジワリと日本代表に向かうことを直視しなければならない」と伝えている。

 それは様々な側面から、影響が及ぶと同紙は予想している。

「西野監督がW杯に向けた準備に集中できるのか、これまで積み上げてきたものをすべて捨てて一から始めるのかなど、そう簡単に事が運ぶとは思えない」

 さらに同紙は「仮にハリルホジッチ前監督が、日本で会見を開いて、これまで語られなかった事実が暴露されれば、泥沼の騒動になる可能性もある」としながら、「そのため途中での解任劇は恐ろしい。韓国代表のシン・テヨン監督もまた、ファンの理由なき非難を受けており、開幕2カ月を前にして解任の声があるのも事実」と、母国代表の動きについても懸念している。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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