フィーゴ氏、FIFA会長選出馬を取りやめ&ブラッター会長を痛烈批判

選挙1周間前に撤退、その理由とは…

 元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ氏がFIFA会長選から撤退することを発表した。出馬の取りやめはオランダサッカー協会のミハエル・ファン・プラーグ会長に続く2人目となり、現職のゼップ・ブラッター会長とFIFA副会長のヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン王子との一騎打ちとなった。衛星放送「スカイ」が報じている。

 5月29日にチューリッヒで行われる選挙戦に向け、フィーゴ氏はW杯招致に絡むスキャンダルの続いたFIFAの刷新のために出馬を決意、選挙活動を続けてきた。しかし、選挙1週間前に出馬を取りやめた。

 理由は選挙戦のプロセスが民主的ではなかったことだという。

「私は世界中で、サッカーを自由でクリーンで民主的なものにしようと願う人々が恥じるような出来事を立て続けに目の当たりにしてしまった。FIFAのリーダーを悪魔と喩えていた協会の会長が翌日に壇上で同じ人間をイエス・キリストと喩えていたのを、私はこの目で目撃した。他の候補者は各協会への訪問を邪魔される中、1人の候補者は常に壇上でのスピーチを行っている。候補者の提案を公に討論する機会も1度も行われなかった」

 ブラッター会長の選挙に及ぼす影響力をこう糾弾したフィーゴ氏は「地球上で最も重要な組織の1つが公開討論会を行わずに選挙を行う状況を、誰が正常だと思うのか」などと訴えている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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