元ブラジル代表の“悪童”がまたもラフプレーで波紋 南米メディア「残忍なキック」

2017年から母国の名門パルメイラスでプレーする元ブラジル代表MFフェリペ・メロ【写真:Getty Images】
2017年から母国の名門パルメイラスでプレーする元ブラジル代表MFフェリペ・メロ【写真:Getty Images】

悪名高きフェリペ・メロ、コパ・リベルタドーレスで物議醸す

 2017年から母国の名門パルメイラスでプレーする元ブラジル代表MFフェリペ・メロが、危険なプレーで物議を醸している。

 舞台となったのは、南米クラブ王者を決めるコパ・リベルタドーレスでの一戦だ。現地時間11日に行われたアルゼンチンの名門ボカ・ジュニアーズとのホームゲームに先発したF・メロは前半12分、敵陣中央でこぼれ球に反応し相手MFエマヌエル・レイノソを振り切って前へ出る。だがこの時、ボールがわずかに前方へと転がってしまい、相手FWワンチョペ・アビラに奪われそうになってしまう。

 すると次の瞬間、F・メロは右足を相手に向かって高く上げて足裏を見せるようにして接触。相手の右膝付近に当たると、“被害者”のアビラはピッチに倒れ込んだ。ピッチ上に戦慄が走る瞬間となったが、幸いにもアビラは大事に至らず、F・メロにはイエローカードが提示された。

 試合は1-1のドローで終わったが、南米各国メディアもこの危険なプレーをクローズアップ。ペルーメディア「デポル・コム」が「フライングキック」と命名すれば、同じくペルーメディア「Diario Trome」は「フェリペ・メロのワンチョペ・アビラに対する犯罪キック」と報道。アルゼンチン紙「オレ」は、「彼はワンチョペに対するキックで退場になるべきだったが、1枚のイエローを提示されただけだった」と、主審の判定に疑問を投げかけ、海外スポーツメディア「BeSoccer」コロンビア版は「もしあなたがフェリペ・メロを見かけたら鎧を忘れないで」との見出しをつけて「ブラジルのDFによる残忍なキック」と伝えた。

 F・メロはブラジル代表として出場した2010年南アフリカ・ワールドカップ準々決勝のオランダ戦で、相手MFアリエン・ロッベンを踏みつけて退場処分となり、15年からはインテルで日本代表DF長友佑都とも共闘したが、気性の荒さで物議を醸すこともあった。そんな悪癖が、今回も顔を覗かせてしまったようだ。

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