モウリーニョ、復活テリーへの驚きを告白。「終わった選手と思っていた」

元英代表DFは今季2冠に貢献し、リーグベストイレブンにも選出

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、主将を務めるDFジョン・テリーについての信頼を明かしている。英地元紙「テレグラフ」が報じている。
モウリーニョ監督は2013年にレアル・マドリード退団し、昨季チェルシーに復帰。2007年以来となる第二次政権が始まった。
 しかし、復帰当時は、現在ナポリ監督のラファエル・ベニテス前政権下で、出場機会のなかったテリーには、かつてのパフォーマンスは求められないと考えていたという。
「私はもう彼は終わった選手だと思っていた。なぜなら、私が来る前の2年間で、2、3試合に連続出場するようなことがなかったからだ。前監督の選択肢に彼は入っておらず、負傷もあった。彼よりも他の選手を優先した。私は彼は本来のレベルに戻ることは出来ないのだろうという間違った考えを持っていた」
 しかし、テリーはポルトガル人指揮官のの信頼を勝ち取り、見事復活を果たす。2012−13シーズンはリーグ戦でわずか14試合の出場に終わったものの、モウリーニョ復帰1年目の昨季は34試合にフル出場した。PFA年間ベストイレブンにも見事選出されている。
 今季もここまで全試合フルタイム出場継続中(36試合)と衰えを感じさせないプレーを披露。10日のリバプール戦ではプレミア通算39得点目(今季6得点目)を挙げ、DFとしてリーグの最多得点記録を更新した。
 チェルシーに戻ってきた名将に、テリーは「チームで居場所を得るに相応しいと証明してみせる」と語っていたという。そして、見事に公約を果たしたことになる。
 「彼がいなければプレミアリーグ優勝はできなかった。他の監督のもと、彼はプレーしなかった。その状況が続いていたら、新たに契約を結ぶこともなかった。もし選手が重要な存在でなければ、遅かれ早かれチームを去っていただろう。彼は私のもとで2度も契約延長を果たしている」
 クラブとの1年間の契約延長を果たし、来季もテリーはチェルシーでのプレーを続ける。堅い信頼関係で結ばれた2人が来季もさらなる飛躍を目指す。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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