英国人の父と台湾人の母を持つウィル・ドンキンがチャイニーズ・タイペイ代表デビュー

　イングランド1部のクリスタル・パレスに所属する17歳のチャイニーズ・タイペイ代表MFウィル・ドンキンが、母国ではすでに英雄的人気を誇っていると話題になっている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

　英オックスフォード生まれのドンキンはイングランド人の父と台湾人の母を持ち、ロンドンで学生生活を過ごした。チェルシーの下部組織にも在籍していた逸材は2017年からクリスタル・パレスに渡り、母親の母国であるチャイニーズ・タイペイ代表デビューを果たした。

　決してサッカー強国ではない地域で、ドンキンはすでに国民から絶大な人気を誇る選手になっているという。記事では、「すでにチャイニーズ・タイペイの英雄」と紹介されるほどだ。

　チャイニーズ・タイペイ代表を率いるギャリー・ホワイト監督も、「彼はまだ17歳だが、持っている選手だ。ここではすでに将来有望なスーパースターになっている」と、その才能を絶賛。「クリスタル・パレスも我々と同様に本当に才能溢れる選手を抱えている」と語っている。

　また、指揮官は国内におけるドンキンの扱いについても言及。「メディアもすっかりクレイジーだよ。もうパパラッチのレベルで、みんなウィルのすぐ後ろについているし、ファンも彼の後をついていくんだ」と、その人気は17歳にしてすでに国民的なものとなっている。

　チャイニーズ・タイペイ代表は2019年に行われるアジアカップで予選敗退となるなど、まだまだ国としてのレベルは高くない。それでもドンキンのような新たなスターの誕生に国中が沸き立っている。