ミランFWスソ、背中を丸めて瞬殺“股抜きドリブル”に反響 伊メディア脱帽「偉大なプレー」

サンプドリア戦の前半に相手DFムッルーを“無力化”させる

 ACミランは現地時間18日にセリエA第25節のサンプドリア戦に臨み、前半13分に生まれたイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラのゴールを守り切り1-0で勝利。今季序盤戦で不振に陥った名門だが、昨年11月末のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の就任以降、徐々に調子を上げており、直近7戦負けなし(5勝2分)となった。

 そんなチームの中で輝きを放っているのは、左利きの技巧派アタッカーであるスペイン代表FWスソだ。昨季までFW本田圭佑(現パチューカ)と右ウイングの定位置を争った名手は、今季も攻撃の中心として機能し、ここまで6得点6アシストをマーク。このサンプドリア戦でもゴールには絡まなかったものの、圧巻のプレーを見せて話題となっている。

 そのシーンは、0-0で迎えた前半11分に訪れた。センターサークル内でこぼれ球を拾ったイタリア代表MFリッカルド・モントリーボが、敵陣右サイドに浮き球パスを送る。これを後方にやや下がりながら左足でトラップしたスソは、背中越しにサンプドリアのイタリア人DFニコラ・ムッルーがプレスをかけてきたため、タッチライン沿いに縦へ持ち出した。

 手を使って突破を阻止しようとするムッルーに対し、スソは背中を丸めながら左足でボールをコントロール。そして次の瞬間、鮮やかにムッルーの股を抜いて突破するとドリブルを加速させ、カバーに入ったウルグアイ代表MFガストン・ラミレスもかわして右足でシュートを放ったが、ボールはラミレスの足に当たってCKとなった。

 この股抜きによる突破シーンを、衛星放送「ユーロスポーツ」イタリア版も「スソの偉大なプレー」と速報。「MilanNews.it」も「SFのような股抜きでムッルーを抜き去った。右足でのクロスはラインを割り、ロッソネリの4度目のCKになった」と伝えた。

 瞬間的な判断による股抜きで、対峙したムッルーをまさに“瞬殺”したスソ。左足から繰り出される美技の数々は、ミラン復権へ不可欠なものとなりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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