針のむしろのインザーギ監督が辞任を否定 「意気地なしのすること」

必死に前を向く指揮官

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、29日の本拠地ジェノア戦で1-3で惨敗後、辞任の可能性を完全否定している。
 ジェノアに敗れ、サン・シーロはブーイングの嵐となった。その試合後の記者会見場で、指揮官は針のむしろに座らされていた。去就報道も高まる中、指揮官は必死に前を向いた。
「ウディネーゼ戦の敗北後、満足のいく試合ではなかったが、ウディネーゼ戦よりは良かった。ジェノアは勝利にふさわしかった。ミランはインテルとのダービー戦の後、明かりが消えてしまった。日曜日のナポリ戦に懸けよう」
 5試合ぶりに右ウイングで先発し た日本代表FW本田圭佑も不発のまま、後半9分で途中交代。その背中にはブーイングが浴びせられ、ジェノアに期限付き移籍中のFWニアングにもゴールを許す最悪な展開となった。
 記者からは「潔く辞任という選択をとらないのか?」という鋭い質問が飛んだが、インザーギ監督は「ノー」と即答した。
「それは意気地なしのすること。一度顔を突っ込んだことだし、チームは僕についてきてくれている。しかし、十分ではない。僕は監督だから一番責任がある。一人ひとり責任を持たなければならない。残念だ。懸命にやるしかない」

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