チチャリートはRマドリード残留か否か アンチェロッティ監督の答えは…

評価上昇中のハビエル・エルナンデス、注目される今季終了後の買取オプションの行使

 レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督が終盤戦で好調を維持しているメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスの買い取りオプション行使について今季終了時に決断する方針を明らかにしている。地元紙「アス」が報じている。

 ホーム、アルメリア戦(29日)の前日会見に臨んだイタリア人の指揮官には現在絶好調をキープするストライカーの去就に関する質問が待ち受けていた。

「チチャリート(エルナンデスの愛称)の残留を望むのか?」

 これに対して指揮官は「それは我々はシーズンの最後に検討すべきことだ。私は彼がシーズンを通じて、プロ意識の高さを気に入っている。監督としてはあのタイプの選手を持つことは素晴らしいことだ」と語ったという。一時は買い取りオプションの行使を見送ることが決定的だったチチャリートを高く評価し、今季終了時にクラブとして検討する姿勢を示している。

「なぜ、チチャリートをこれまで起用しなかったのか? それはミスか?」という質問に関しては「これまで何回自分はミスを犯してしまったんだ!」と冗談で切り返した後に、「先発の11人を選ぶ時にはミスを犯すものだ。それについては考えても仕方ない。私は選手の調子に注視している。彼はチームに多大な貢献をしてくれている。それが続くことを願っている」とコメント。百戦錬磨の指揮官は世界最高のタレント軍団でメンバーを選出する難しさを説明しながらも、小柄なストライカーのゴール量産を期待していた。

 チチャリートは今季マンチェスター・ユナイテッドから期限付き移籍で加入。スーパーサブでも起用が続いたが、ベンゼマ、ベイルの故障で巡ってきたチャンスで本領を発揮。アトレチコ・マドリードとの欧州CL準々決勝第2戦で決勝点を決める活躍で準決勝進出を決めると、リーグ前節セルタ戦では2得点を決め、4-2の勝利に貢献していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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