異例の事態が発生 インザーギ監督がジェノア戦前日会見を急遽取りやめ

選手との対立が報じられていたインザーギ監督

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が29日のホーム、ジェノア戦を控えた前日会見をキャンセルする異例の事態に発展した。

 今季監督に就任したインザーギ氏は2月7日のユベントス戦の前日に行われた記者会見をインフルエンザで欠席。この時はアシスタントコーチのマウロ・タソッティ氏が代わりに出席していたが、今回は初めて会見自体が取りやめとなった。指揮官はクラブの公式番組「ミランチャンネル」でインタビューに応じるに留まっている。

「何が起きたかは分かっていること。合宿が選手たちと合意の上ではなかったと言われて残念。真実でないことが言われるのは残念だが、今はウディネーゼでの失敗を挽回するために、懸命に闘志を持って戦う。明日サン・シーロでは、ユニフォームへの大きな愛着と誇りを見せて戦おう」

 インザーギ監督は前節ウディネーゼ戦で1-2敗戦後、移動中のバスで選手と口論となるなど対立関係に陥ったと地元メディアで報じられていた。敗戦の罰として現在チームはミラネッロで無期限合宿中となっている。

 空中分解寸前とも報じられる名門で、指揮官はこれ以上の雑音を封じるために、会見中止の措置に出たのかもしれない。

「明日はホーム。これから全試合に勝たなければならない。希望がある限り、最後の最後まで戦おう。心を込めて戦う。観に来てくれる人たちへの敬意も持って、明日は素晴らしい巻き返しを見せるつもりだ」

 指揮官は決然と語っていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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