異常事態の名門ミラン インザーギ監督と選手が移動の車中で口論に発展か

異例のシーズン中の強化合宿をスタート

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が、25日の敵地ウディネーゼ戦で1-2で完敗を喫したチームに激怒した。移動のバスの中で選手と口論となる異常事態に発展したという。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「悪魔は地獄に。ミランは合宿に突入」と報じている。
 本田が2試合連続で出番なしに終わった一戦で、ミランはウディネーゼに圧倒された。
「恥ずかしい無能さだった。誰と対戦しても負けていた」
 こう憤ったインザーギ監督は試合後、移動のバスの車中で選手と言い合いになり、対立関係に陥ったとリポートされ ている。
 シルビオ・ベルルスコーニ会長は「君たちはどん底だ」とダメを出し、アドリアーノ・ガリアーニCEOは元イタリア首相をなだめたという。
 チームを立て直すため、そしてふがいないプレーに終始し続けた選手に対する罰として、ミランは29日までミラネッロで合宿生活を行うこととなった。
 セリエB降格危機に立つ弱小クラブがカンフル剤として選手に監禁生活を命じ、シーズン中に強化合宿を行う事例は過去にもある。指揮官と選手が口論するなど、空中分解寸前の今のミランにも必要なことなのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集 部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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